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行ってわかった「高野山真言宗 総本山金剛峯寺」観て考えさせられた”Mr.ゼットン”です。


真言宗は、大同2年(807)平城(へいぜい)天皇から立宗が認められ始まった。
お祖師様は、弘法大師空海。
密教の教え全てを伝授されて唐から帰国した空海は、弘仁7年(816)嵯峨天皇から高野山(こうやさん)を修行の山として、また苦悩する人々を救済する為と勉学、行政の寺として東寺(とうじ)が下賜され真言宗本山が出来上がった。
所依経典は、密教教学の経典として「大日経」、自ら実践して仏の世界をつかむ手法を示す経典として「金剛頂経」、密教世界の仏の境地や衆生の境地を示す経典として「般若理趣経」がある。
密教は、人間各々が持つ心の世界(小宇宙)と地球を含む全ての物理的世界(大宇宙)の全てを網羅した宇宙世界を仏(法身)と見て、両方の宇宙を含めて人格化した大日如来を根本の本尊とする。
空海は、仏の悟りの世界は、衆生である実践者の心の中にあると説き、自ら自己の心を見詰め、磨きあげることで法身大日如来の世界に到達できると説いている。
大日経には、自らの心を磨こうとする「菩提心」、自分以外の他者を救済しようとする心を「大悲」、社会や他者に対して仏様の心を実践しようとする「方便」とする三句の法門を説く。
尚、庶民である衆生にとっては、なかなか簡単には法身大日如来の世界を理解できない為に、庶民にとって分かりやすい現実の生活や悩みに即した仏様を大日如来の化身として留出する。それがいろいろな形を持った観音菩薩、地蔵菩薩、不動明王、毘沙門天等の仏様の姿や形をして現れるのである。そして、庶民それぞれの願いに即応した菩薩、明王の仏様に向かって悟りの世界を掴んだ阿闍梨(あじゃり)さんである僧侶に働きかけて願いを届けてもらうのである。 そして、これらの手法を方便として用いて少しづつ密教世界に近づく努力をするのである。
真言宗は、悟りの世界を示す経典は同じなのだが、掴む為の手法や作法に多少の違いが有る為に流派ごとに各々本山を設けて法流を守っている。大きくは高野山を中心とする古儀派と京都智蹟院を中心とする新儀派の流派に分けられる。
古儀派の本山には、高野山金剛峰寺、東寺、醍醐寺、仁和寺、大覚寺他などがあり、新儀派の本山には、智積院、長谷寺などがあり大本山として千葉成田山新勝寺、川崎大師平間寺などがある。


空海について

空海は、宝亀5年(774)、讃岐 (現四国)に誕生した。
15歳で伯父阿刀大足(あとうのおおたり)につき勉学し18歳で大学に入る。しかし、立身出世の風潮を嫌い仏門に入ることを決心。
19歳の時、奈良大安寺の大徳勤操(ごんぞう)により得導(とくどう)、虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を授かり大竜ケ嶽や室戸岬で修した。
延暦23年(804)藤原葛野麿(ふじわらかどのまろ)を代表とする第16次遣唐使に随行。途中遣唐船が難破して福州赤岸鎮(せきがんちん)に漂着したが同年12月目的地である唐の首都長安に到着。
翌年夏、長安青竜寺の恵果(けいか)和尚とめぐりあい千人を超える弟子の中から空海ただ一人に密教が伝授された。その結果、空海は密教第8番目の祖師となった。空海31歳であった。
その時与えられた名前が遍照金剛(へんじょうこんごう)である。
また当時世界の中心都市である長安で工学、医学、文学、占星術、文化芸術、サンスクリットの他にキリスト教などの異宗教も学び日本に持ち帰っている。
このことは今日の日本文化の基礎を築いたばかりでなく、イロハ歌を通じて47かな文字作りに影響するなど日本教育の基礎を作った。
唐に渡って2年後空海は、大同元年最終の遣唐船により日本に帰国。
帰国後平城天皇から真言宗の立宗が認められ真言宗が始まった。
弘仁7年(816)嵯峨天皇から高野山を修行の山として、また苦悩する人々を救済する為、勉学の為の寺として東寺が与えられた。
弘仁12年(821)讃岐地方の農地潅漑の為に満濃池(まんのういけ)を築き、天長5年(828)京都に日本最初の大学である綜芸種知院(しゅげいしゅちいん)を開いた。
承和2年(834)3月21日62歳で高野山奥の院に入定(にゅうじょう)された。
弘法大師の称号は、空海死後100年を経て後醍醐天皇からいただいた。
今日、お大師様といえば弘法大師の意味を持っており庶民に大変親しまれた御祖師様となっている。

参考:高野山真言宗成田山真如院より

 

 

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