基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 1FK,2LT,3UFほか
エンジン 1FK,2LT,3UFほか型 1,198cm3 4ストローク

水冷DOHC4バルブV型4気筒
内径x行程 / 圧縮比 76.9mm x 66.0mm / 10.5:1
最高出力 145ps/9,000rpm
最大トルク 12.4kg-m/7,500rpm

 

正式呼称はVMX12である。車体種別はネイキッドタイプともアメリカンタイプともとれない独特なもの。エンジンはヤマハ・ベンチャーロイヤルの水冷4ストローク70°V型4気筒DOHC1,198ccをベースに、新機構Vブーストシステムが組み込まれた。 GKダイナミクスによるマッチョなフォルムからドラッグレース、アメリカンなモータースポーツに参加する競技車両を彷彿させる。大容量エアクリーナーが内蔵されたタンクカバー(燃料タンクはシートの下)や、両サイドに張り出したエアダクト(実際にはダミー)からキャブレターを通りシリンダーへと流れていくように感じられるエンジンを中心としたデザインやレイアウトがこれまでのバイクと一線を画している。そのアグレッシブなシルエットに負けない当時世界最強のエンジンによって、ドラッグレース(ゼロヨン)10秒台と言うポテンシャルを誇ったモンスター・バイクでもある。 発売からすでに30年以上経ったものの、海外は元より日本の大型オートバイ市場の中でも現在なお根強い人気を保っている。

アメリカのハーレー乗りが「クール」と認める唯一の和製アメリカンともいわれている[1]

Vブーストシステム

この車両最大の特徴は、Vブーストシステムと呼ばれる装置を搭載していたことであった。エンジンの回転数が6,000回転を超えた辺りからキャブレター下部にある、インテークマニホールドの前後を繋ぐバタフライバルブが開き始めて8,500回転で全開となり、1気筒当たりツインキャブ(2つのキャブレターが連結された状態)に変化し、高回転時のみ大口径キャブレターを装着した状態を作り出し、多量の混合気をシリンダー内に積極導入する仕組みである。最大145ps/9000rpm、12.4kg-m/7500rpmを発生し、「重量級の車体と驚異の加速力、Vブースト」がVMAXを表す言葉としてピッタリなものとなった。実際、6,500回転あたりから豹変する強烈な吹け上がりは当時の量産市販車世界最強の馬力を実感させるに十分なものであったが、アメリカンとしてホールドの効かないポジションと車体剛性の低さから、実際にフルパワー加速を行うのはライダーの度胸も必要であった。

輸出仕様

1985年より輸出車として製造されていたが、国内仕様の発売まで逆輸入車として販売され、バブル期の好景気も相まって相当数の個体が日本に出戻っている。 多数を占めるカナダ仕様の他、アメリカ仕様、ブローバイガス還元装置の付いたカリフォルニア仕様、ヨーロッパ仕様、高年式車では南アフリカ仕様がある。 カラーリング変更や細かな部分の年次改良は多岐にわたる。

  • 1985年 – 初期型の発売開始。最初期型のみ前後5本スポークのキャストホイール。アメリカ仕様の1FK、ガソリン蒸散防止装置の付いたカリフォルニア仕様の1JH、カナダ仕様の1GRが用意された。
  • 1986年 – マイナーチェンジ。リアホイールがディッシュタイプとなり、リアシートのデザインが変更される。欧州仕様(2EN)の輸出を開始(Vブースト無し、100ps/11.7kg-m)。
  • 1987年 – 北米仕様のマイナーチェンジ(アメリカ仕様2WE、カリフォルニア仕様2WF、カナダ仕様2LT)。前後ディッシュホイールに変更。
  • 1989年 – 欧州仕様のホイールがディッシュタイプに変更される。年式・仕向地によって型式・詳細な諸元が異なるが、この年式までのカナダ仕様が最も高出力と言われている。
  • 1990年 – 国内仕様(3UF)の販売開始に併せ、点火時期の進角方式がアナログ式からデジタル式に変更され、ステアリング周りのメッキ処理などの変更を受ける。
  • 1991年 – 欧州仕様、騒音規制強化により出力が下がり(95.2ps/10.3kg-m)、ドライブシャフトのピニオンギアが国内仕様と同一になる。
  • 1993年 – フロントフォークの大容量化、ブレーキの大径化などの変更を受ける(中期型)。
  • 1995年 – オイルエレメントがカートリッジ式に変更となる。
  • 1998年 – シフトドラムが改良される。
  • 2001年 – フロントフォークにインナーチューブガードが採用される。同年4月1日以降の生産された個体は日本の排ガス規制の適合を受けることとなった為、一時輸入販売が途絶える。欧州仕様、ドライブシャフトのピニオンギアが他の輸出仕様と同一になる。
  • 2003年 – 北米仕様が現地の排ガス規制(ARB TIER1)に適合した仕様(P616E)となり販売が継続される(最終型)。点火時期の進角特性が変更され、最高出力が下がる(アメリカ仕様135ps、カナダ仕様140ps)。この仕様が日本の平成10年排ガス規制に適合している事が確認され、再度逆輸入車として販売が開始される。南アフリカ仕様の販売開始。欧州仕様(P602E)は本年を最後に生産を終了している。
  • 2004年 – 燃料蒸発ガス排出抑止装置(チャコールキャニスター)が装備される。
  • 2007年 – カムプロファイルの変更により、アメリカの排ガス規制(EPA Class3)に適合。このモデルより、全車135psに統一され、ファイナルエディションをもって生産終了。国内仕様を含めた総生産台数は93,196台。

 

 

 

旅をすること・・・人と出会うこと・・・
歴史を知ること・・・は
その後自分自身に必ずおとずれる
正しい選択の為の訓練です。

美しいモノをより美しく観る為に・・・
敬愛する人をより尊敬できるように・・・
大切な時間をより大切にすごす為に・・・

そして人生をより感動できるように・・・

人は旅に出ます。

【 Life On The Road 】